パソコンの調子が悪い時に診断目的でセーフモードで起動することがあります。
以前のWindowsはちょっと不安定な時に一度セーフモードで起動して再起動すると直ることがあったり、トラブル時もOS側の問題か、ソフト、アプリケーション側の問題かを切り分けるのにセーフモードは重宝しました。
Windows10にもちゃんとセーフモードはあるんですけど、知ってました?
Windows10ではF8キーを押してもセーフモードは起動しない
Windows7までは電源投入後、すぐにF8キーを押せばセーフモードで起動したので、もしもWindowsが不安定で電源を入れても立ち上がらないときでもセーフモードを呼び出すことができたし、それで起動すれば診断が可能だったけれど、Windows10ってセーフモードはWindowsから呼び出すように変わってしまった。
Windowsから呼び出すってことは、立ち上がらないとセーフモードにすることができないということだ。
Windows10(ワタシのPCのバージョンはWindows10 Fall Creators Update)でセーフモードで起動する場合は
スタート⇒設定(歯車のアイコン)⇒更新とセキュリティ⇒回復⇒PCの起動をカスタマイズする⇒今すぐ再起動
この手順で再起動をするとセーフモードを選択できる画面が現れる。
だから、Windowsが不安定で全然立ち上がってくれない時には当然上記の手順が行えないのでセーフモードでの起動すらできない。
セーフモードで起動できないと他の回復オプションも選べないので結局何も出来ない。
それだとちょっと困ってしまう。
なぜ困るのかというと、ワタシがつい先日体験したお話をしましょう。
4月の末にWindowsの大型アップデートである「April 2018 Update」が配信された。
以前のアップデートは去年の秋だったので半年ぶりのアップデートだ。
基本的にアップデートはOSの状態を改善したり、新しい機能を追加したりするので良いことづくめなのでワタシも早速アップデートしてみた。
すると、どうだろう。アップデート後からは起動しても画面は真っ暗マウスカーソルが読み込み中の如くぐるぐると丸印が回ってるだけ。
どれだけ待っても起動してくれない。
幸い「 April 2018 Update 」を導入後不具合があったら、アップデートから10日以内なら元に戻せるということなので、戻してみようと思ったが起動時に「トラブルシューティング」が選べないともとに戻すことも出来ない。
「トラブルシューティング」はセーフモードと同じく起動時のオプションの選択から選べる。
もちろん、電源投入後F8キーを押したところで何の変化もない。
こうなりゃ強制終了だ!
電源を入れても起動しない、セーフモードも呼び出せない、でも画面ではぐるぐると丸印が回ってる。
それだと一向に先に進まないので電源ボタン長押しで強制終了だ!
実は、それを2回繰り返せば3回目には「オプションの選択」が出てくるのでセーフモードでの起動も、以前のバージョンに戻す選択も、Windowsの初期化も全部できちゃう。
電源ボタン長押しで無理やり電源を切るのはパソコンにはあまりよくないやり方だけど、コレ以外に方法はない。
逆に言えば、電源ボタン長押しを2回続けるというのを覚えておけばまるでF8キーでセーフモードの起動ができるのと同じようなことだ。
ワタシもそのやり方で起動しなかったパソコン画面に「オプションの選択」と現れた。
知らないとお手上げなことも、知っているとその後の対処も出来てくる。
特に大型アップデートのあとはトラブルが出るというのはWindowsXPがSP1を配布しだしたときからよくあることで、アップデート導入は自己責任で導入しないといけない。
難しいことはよくわからんって時は、アップデートの導入は慎重になったほうがいい。