インターネットを始めた頃、今までにない世界が楽しくていつまでたっても飽きなくて面白かったことを思い出す。
しかし、1億総インターネットユーザーとも言える現在においては楽しいことばかりではない。
インターネットの良い部分、悪い部分をしっかり理解して使わなければ得るものだけでなく失うものも出てくるだろう。
「大手だから安心」とは言えないし「匿名だから信用できない」とも言えない
何かの情報を得るといういえば、テレビ、新聞、インターネットなどだがこの3つの媒体すべてに情報を提供しているのはいわゆる「大手」と呼ばれるテレビ局や新聞社などだったりする。
逆にインターネットのみに特化して情報を流しているのは、中小の媒体から個人までありとあらゆる人たちがいる。
どちらが信用できる?と聞かれたら「やっぱり大手かな、ネームバリューがあるから安心」と思いがちだが本当だろうか?
時々テレビなどで「昨日放送した○○事件について、犯人と全く関係のない人の映像を放送してしまいました深くお詫びをいたします」といったような謝罪シーンを見たことないだろうか?
ワタシはよく目にする。
つまり、大手と呼ばれるところでも間違いはある。
間違えようと思って間違えたのではないだろうが結果として無関係な人に迷惑をかけたりすることもある。
対象が人ではなくても「○○はダイエットに効果がある」ということが後日否定されるということもある。
もう大手なんて言ってられないくらい何が正解なのかわからなくなる。
一方、ネットではどこの誰だかわからない個人の情報発信は多々ある(ワタシもその一人だが)
コマーシャルでイイことばかりの謳い文句で宣伝しているものを実際に使ったレビューでマイナス面もちゃんとリポートしたり、ローカルな話題で大手が手にかけないようなことを深く彫り下げることを提供したりとナカナカむげに否定もできないことがあったりする。
こと、インターネットに関して言えば大手だ個人だというくくりでは信用の度合いは測れないと思っている。
間違いなく本当に価値ある情報と無価値な情報が錯綜している
別に「大手は信用できない」「個人でもしっかり信用できる」と言いたいわけではない。
それどころか、大手であればある程度のチェック機能を経た上で情報提供しているだろうし、コンプライアンスの遵守も念頭に置いているだろう。
そういう面では自由の幅が広い個人発信の情報のほうが眉唾ものが多いのかもしれない。
ネットの世界では「ウソ」がまことしやかに「本当」として扱われることがある。
突然「あなたのパソコンはウィルスに侵されています、いますぐ対策が必要です!対策するにはここをクリック!」
などというメッセージがいきなりブラウザに現れてびっくりする人もいるが、この場合本当にウィルスに侵されているかどうかは関係なくただの脅しである。
そしてそのほとんどがウソのメッセージなのだが、いかにも本当っぽく表示されるので信じる人も多い。
また、個人同士の情報を書き込む掲示板でも、あたり前のように自信満々でウソを書き込む人は後を絶たない。
真贋を見極める能力を身に着けろと言われても、パッと見では本当かどうかわからない。
少し疑う目を持つくらいがちょうどよい
アナタがインターネットから情報を得ようとした場合、ちょっと疑う目を持つくらいがちょうどいい。
調べ物で得た答えが別のところでも本当なのかどうか二度三度と検索をかけてみよう。
先ほども述べたように大手だから間違いない、安心だということもないし、個人だから信用できないということもない。
中には間違った情報を流しながら間違っている認識を持っていない発信者も多い。
多方面から物事を見る多角的な視野が必要なのがインターネットの世界なのだ。
インターネットの情報に振り回されるのではなく、アナタの手で正しい情報を取捨選択できるようなスキルを身に着けてほしい。