先日、コメント欄で以前に紹介した富士通製 Core2Duo搭載パソコンをWindows10にアップグレードする記事
で、そのとおりにやったけどアップグレードできなかったというご指摘をいただきました。
ワタシも手元にCore2Duo搭載機がなかったので検証できず申し訳なかったんですが、ネットで中古を手に入れて再検証してみました。
どうして簡単にアップグレードができないのか?
改めてアップグレードの解説を行う前に、この記事を初めて見た方のために富士通製Core2Duo搭載機がどうして、ワタシのような弱小ブログの記事を読まないとアップグレードできないのかというと、普通にWindows10のインストールディスクを使ってWindows7からアップグレードすると途中でインストールが止まるという事態になるからです。
それを富士通のサポートに泣きついて電話しても、「もともとアップグレード対象外の機種ですから」と何のアドバイスもいただけません。
それではと、ちょこちょこっとググってみても、その部分を解説しているところもほぼ皆無です。
どうにかワタシのブログでは解説していましたが、その手順でアップグレードできた人、できなかった人がおり今回再検証に至りました。
まず先に結果から申し上げますと
ワタシも手順通りにしたらアップグレードできませんでした(T_T)
ワタシが書いた記事なんですから、ワタシが経験したはずなのに再度やってみたらダメでした。
なぜダメだったのか?
それはワタシが記事を書いた時点で手元に実機がなくうろ覚えで書いたものだから間違いが存在したんです。
その記事を読んで断念した方、申し訳ありませんでした。
再度、検証した記事をお読みいただき再チャレンジしてみてください。
アップグレード前にまずは2つのトラップを解除する。
以前の記事でも書きましたが、すんなりアップグレードできない原因が合計3つありまして、そのうちの2つはインストール作業の前に行う必要があります。
1つ目は
1:指紋認証ソフトのOmniPassをアンインストールする。
ご自身でアップグレードインストールを行おうとする方なら、説明しなくてもソフトをアンインストールする仕方はご存知だと思います。
コントロールパネルのプログラムのアンインストールからOmniPassを選択してアンインストールしてください。
2:デバイスマネージャーからO2Micro Integrated MS/xD controllerをアンインストールする
ここは少し手が込んでいます。
デバイスマネージャーからO2Micro Integrated MS/xD controllerをアンインストールしただけでは、再起動時などに自動的に再度ドライバがインストールされてしまいます。
自動的にインストールをさせないように、まずは
・画面右下隅のWindowsアイコン→コンピュータ(右クリック)→プロパティでシステムのウィンドウが開きます。
・左側の [システムの詳細設定] をクリックすると「システムのプロパティ」のウィンドウが表示されます。
・ハードウェアのタブをクリックし「デバイスのインストール設定」をクリック
・そこで表示された画面で「いいえ、実行方法を選択します」「Windows Updateからドライバーソフトウェアをインストールしない」にチェックを入れ、「変更の保存」をクリック
・その次に、デバイスマネージャーを起動し「記憶域コントローラ」の中にあるO2Micro Integrated MS/xD controllerを削除します。
この時、「このデバイスのドライバーソフトウェアを削除する」にチェックを入れてください。
ココまでが前準備。
以前の記事の間違いは
O2Micro Integrated MS/xD controllerのアンインストールではなく、O2Micro Integrated MMC/SD controllerをアンインストールすると記載間違いをしていました。
インストールが始まったらパソコンの前に張り付いて再起動のタイミングを待つべし
前準備が終わったら、普通にWindows10のインストールディスクなり、USBなどのインストールメディアを使って、アップグレードインストールを始めましょう。
間違えないようにしたいのは、この機種は32bitですから、Windows10のメディアも32bitのものを用意してください。
普通に進行するはずです。
で、インストールの進行中進捗が100%近くになったら再起動が始まります。
ここが重要です。
再起動が始まり、富士通のロゴが画面に出たら F2キーを押しましょう。
ワタシは連打してます。
これで再起動の途中だけどBIOS画面が開いたと思います。
このBIOS画面の上部のタブを矢印キーで移動し、「詳細」のところを開けてください。
そこに「▶その他の内蔵デバイス設定」というのがありますので、矢印キーで選択しエンター!
次に「AHCI設定」のところが「使用する」となっているのをスペースキーで「使用しない」に変更。
「終了」タブの「変更を保存して終了する」を選んでエンターキーを押せば、再起動の続きが始まります。
インストールの続きが始まり、このままインストール完了まで特に何もすることはありません。
前回の記事の間違い部分は
詳細→その他の内蔵デバイス設定→SATAコントローラーモード設定→使用しない
としていました。
実際は詳細→その他の内蔵デバイス設定→AHCI設定→使用しないでした。
これで間違いなくWindows7からWindows10へのアップグレードは完了する(たぶん)
大事な大事なインストールに関わる説明記事を2箇所も間違えてたなんて恥ずかしい。
この訂正記事通りにすれば、アップグレードインストールはできるはずです。
もちろんワタシも今回手に入れたNF/E75で確認済みです。
NF/E75もNF/E70も構成はほぼ同じなので同じようにインストールできます。
それ以外の富士通製Core2Duo搭載機を持っている人で指紋認証システムがない方はOmniPassのアンインストールの部分を省いてください。
この手順通りにやってもうまく行かない場合は、パソコンに挿しているUSB関連のものは全部抜いて、一度再起動をしてからチャレンジしてみてください。
うまく、インストールが完了したら気分も新たにWindows10の世界を楽しめますよ!
でも、このままじゃ指紋認証とSDカードが使えない!
その対策は後日の記事で。