パソコンの中で一番スキルが必要なくパワーアップができ、なおかつ体感もできちゃうというのがメモリ交換。
必要な工具はプラスドライバー一つで、それすらメモリ交換自体に必要なものではなくノートパソコンであればメモリが装着されている部分の蓋をあけるために必要というくらい簡単。
女性でも、メカが苦手な人でもできちゃいます。
ただし、1点注意が必要。甘く見ていると大きなしっぺ返しが・・・・
できれば冬より夏場にするほうがいい
メモリ交換に適した季節って「そんなもん、いつだっていいだろう」って思いがちですが意外と関係あるんですよ。
季節が適しているって言うより湿度が関係してるんですが、冬場は乾燥して湿度が低いのでメモリ交換の作業には向きません。
夏場や梅雨時のほうが空気中の湿度が高いのでメモリ交換には適した季節です。
なんでかっていうと、言わずもがな「静電気」が問題だから。
これからの季節だとまぁあんまり気にせず交換作業しちゃえますが、冬場でもどうしても交換しなければいけないときはじゃあどうするのか?
人によって体質的に電気をためやすい人とそうでない人がいるので、必ずしもそういう対策をしないと静電気がバチッとくるわけじゃないんですが、時々でも静電気を帯びることがある人は対策をしておいたほうがゼッタイいいです。
静電気対策をせずにメモリ交換をした結果・・・・
過去にパソコンサポートの仕事をしていた時に、お客さんでやっちゃった人がいました。
サポートで訪問する前にパソコンのメモリを増設して動作を快適にしておこうと思ったんでしょうね。
ワタシが訪問した時、そのお客さんは意気消沈でしょげていました。
「どうしたんですか?」ってワタシが聞くと
「パソコン動かなくなっちゃった」と。
よくよく聞くと、メモリ増設時に静電気がビリっと来たそうです。
そんなに強烈な静電気ではなかったので余り気にせず作業を続けて、増設後電源を投入してみたらパソコンがうんともすんとも言わない。
本来別のサポートの案件だったんですが、急遽パソコントラブルのサポートになってしまいました。
しかし、静電気によるマザーボード破損ですから、いくらパソコンに詳しいものであってもどうにもなりません。
マザーボード交換しか蘇る道はありませんし、メーカーに修理に出せばもう一台パソコンが買えるくらいの修理代が請求されます。
そのあたりを説明したら、より一層意気消沈されました(笑)
まぁ笑い事ではないんですが、ほんの一瞬のほんの小さな静電気がパソコンをご臨終させてしまうくらい大きな事になっちゃうという例です。
静電気トラブルを起こさずにメモリや内部基盤に触れるには?
実際のテクニックとしては、
・作業直前になにか別の金属に触って身体の静電気を逃がす
・固く絞った濡れタオルなどで手を拭いてから作業をする
・乾燥している時期は部屋の加湿器を動作させる
ま、対策としてはこれくらいしかありません。
静電気は「静」の状態では目に見えませんし、動き出してバチッと来たときには目に見えますが手遅れになりかねませんから事前対策はしっかり行いましょう。
静電気とバカにしてはいけません。セーターなどを脱ぐ時にバチバチくる静電気では高いときには1万ボルトくらいの電圧があるんです。
ただ電流の値が非常に低いので人体に影響がでるほどじゃないですけどね。
パソコンに限らず火の気に注意しなければならないときなども静電気対策はしておきましょう。