以前はノートパソコンに定番の装備だったPCカードスロット。
今はほとんど装備されなくなってしまった。だからもしかしたら知らない人もいるかも知れない。
当時はあるとかなり便利な装備だった。
インターフェイスを追加するときには何はともあれPCカードスロットだった
ずっと昔はインターネットに繋ぐのはダイヤルアップ接続が主流だった時代がある。無線LAN(Wi-Fi)などまだまだ普及していない頃だ。
有線のブロードバンドすらほとんどなかった。
だからパソコンに装備されているネット接続の為のインターフェイスといえばモデムポートだけだったりしたわけだ。
そんなパソコンに有線LAN接続をする時にPCカードスロットに挿すLANカードが必要だった。それくらいLANポートがまだ標準装備されていなかったのだ。
少し時代は移りLANポートが大抵の機種に装備されるようになってくると、今度は無線LAN接続をするためにPCカードスロットに無線LANカードを接続し使用していた。
このように、PCカードスロットがあれば備わっていないインターフェイスを気軽に追加することができたのだ。
しかし、ワタシのようなものでもそんなにしょっちゅう使うわけではなかったので、個人ユースではもしかすると一度も使わなかったという人のほうが多いのかも。
だから廃れていったのだろうかと思う。
有線LAN、無線LAN以外にもUSBポートが足りない時はUSBカードを追加したり、モバイルノートでは当時の携帯電話でPCカードスロットにそのまま挿してモデムとして使える機種があり外出先でネットに繋げられるという夢のようなことができるものもあった(今となっては至極あたり前だが)
もし今のパソコンに装備されていても使うことはないのだろうか?
近頃はたいていUSBに接続するインターフェイスがあるので(有線LAN、無線LAN、その他)PCカードスロットがなくても特に困ることはい。
ただトラブル解決をするものにとってはあると非常にありがたいモノでもあるのだ。
例えば、ネットに繋がらないという時、有線であれ無線であれそのブブンが壊れている可能性がある。修理に出すには費用がかかるしそれ以外には全く問題がないという場合。LANポートが壊れていればLANカードを、無線LANが壊れていれば無線LANカードを挿すことにより代替のインターフェイスとして使用できるのだ。
ま、それはUSB接続でもできるのだが、昔のパソコンはUSBポートの数も少なく(少ないものでは1つしか備わっていないパソコンもあった)そこを使ってしまったら他の用途に使えなくなることもあったのでPCカードスロットがある方が良かったのだ。
今はLANポート、Wi-Fi、Bluetoothなどが最初から搭載されているので、何かの接続に困るということもないしいろんなインターフェイスがあることによって、USBポートの使用が減り空きポートとして余裕を持てるから必要とされなくなってきたのだろう。
PCカードスロットとモデムポートはもう過去の遺物となってしまったようだ。