先日、記事の中で昔「ヤフー・インターネット・ガイド」という雑誌をよく読んでいたと話しましたが、当時まだパソコンを持っておらず憧れを持ってネットの世界を眺めていました。
その入口の一つだったのが「ヤフー・インターネット・ガイド」どんな雑誌だったかというと・・・。
パソコンからインターネットのサイト紹介までいろいろと初心者向けの内容だった。
当時はWindows98の時代。ワタシが最初に購入したパソコンはWindowsMe(MillenniumEdition)。
ヤフー・インターネット・ガイドはPC所有前後によく読んでいたことになる。
そりゃ新製品のパソコンの紹介から、面白く役に立つWebサイトの紹介(早くパソコン買って見てみたかった)、インターネットを使ったサービスの紹介(具体的にはメールの使い方など)とハード一辺倒でもなく、ソフト一辺倒でもないバランスが取れた雑誌だった。
その中でもプロバイダはどこが評判がいいのか?なんていうのは当時の関心事の一つだったし、デスクトップパソコンより高いノートパソコンは憧れだった。
今は時代も過ぎて何もかもが当時の予想より上を行くようなハードやサービスがあるけれど、当時は誰もがインターネットと言えば電話回線を使ったダイヤルアップ接続が主流で、少しお金がある人やマニアックな人はISDN回線を使ってインターネットをしていた。
普通のダイヤルアップとISDN接続と何が違うのかといえば、ダイヤルアップ接続はインターネットに繋いでいる間は家の電話は話し中で使えなかった。
そりゃ電話の回線をネット接続に使ってるから当然といえば当然。
一方、ISDN回線は1回線で2番号のサービスがあったので電話とネットは同時使用ができたし、2回線分を同時にインターネット接続に使うサービスでは当時では高速の128Kbpsで繋げられたので羨ましく思った(通常のダイヤルアップ接続は33.6Kbpsか56Kbpsという速度だった)
ADSL登場時は512Kbps、しかし「夢の高速回線」と言われた。
ヤフー・インターネット・ガイドの2000年3月号の特集の一つに「高速インターネット入門 こんなに速くてこんなに安い」っていうのがあって、そこでADSLが紹介されていた。
月額6000円程度で従来の10倍以上の速度でインターネットができる夢の高速回線ADSLの紹介というようなタイトルだった。
内容はADSLの原理の紹介(紹介されてもそんなもんよくわからんが)、サービスの内容、サービス提供地域、従来回線とのダウンロード比較など。
今ではあたり前の高速回線も、サービス開始当初は東京、大阪、大分だけだった。それも各々一部の地域だけ。
それ以外の地域に住んでいるワタシは今か今かと待ち構えてた。
速度比較も今と違って面白い。
1分間でダウンロードできるデータ量、ADSLは4.7Mという大容量(笑)今はそれくらい1秒くらいでダウンロードできちゃうけどね。
でも、それ以外のアナログ回線、ISDN回線はというと、1分間でアナログ420KB、ISDN960KBだったからM(メガ)という単位が凄かった。
月額6000円程度というのも今では高い部類に入るかもしれないが、そもそも定額で使い放題というだけでも衝撃的。アナログやISDNで24時間インターネットに繋ぎっぱなしだと月額3万円台~13万円くらい(サービス会社により違う)かかっていたからADSLは超高速で超激安だったわけである。
どうです?2000年にタイムスリップしたと思って記事を読むと、ADSLがどれだけ凄いサービスでどれだけ待ち望まれていたかがわかるでしょう。
ワタシなんかダイヤルアップ接続で「テレホーダイ」というサービスを利用していた。テレホーダイは毎日23時~翌朝8時までの間は1ヶ月1800円で使い放題というサービス。(別途プロバイダ料はかかる)
毎日夜更かしですよ(笑)
だって、それ以外の時間だと3分10円の料金がかかりますからね(1時間200円ってことね)Webサイト1ページを表示するのに1分位かかるのはあたり前の時代に3分10円は高すぎですから。
それ以外の時間でメールを送りたい時はまずはメールを作成してから送信できる状態にしてからインターネットにつなげる。
繋がったら即送信。ついでに受信。受信したらすぐ接続を切る。
って感じで節約しながら楽しんでましたよ。
今から考えると不自由ばかりのあの時代なのにやたらと胸ワクワクで毎日過ごしてました。