意外と使えるOSのWindows10ですが、それはやはり発売から約3年の時間をかけてじっくりと修整を繰り返し細かなアップグレードや大規模アップグレードを施してきたからだと思いますが、中には未だWindows7を使い続けている人も多いでしょう。
「まだまだ使えるパソコンだからOSをだけWindows10にしてみようかな?」
と思っても機種によってはかなり大変だったりします。
富士通 FMV-BIBLOでCPUにCore2Duoを搭載しているパソコンのWindows10へのアップグレードは一筋縄ではいかない
これ、パソコン通の人でも結構知らないようで、諦めている人が多いんですが
富士通のノートパソコン(たぶんデスクトップも共通の症状だと思います)でCPUがCore2Duoを搭載しているとWindows10にアップグレードインストールをする途中で止まってしまいます。
何時間待っても進まないので結局諦めちゃうんですが、あることをすればちゃんとアップグレードできるんです。
アップグレードの利点ってないがしろにされているような気がするんですが、ワタシはかなり重要だと思ってます。
「あること」を解説する前にまずはアップグレードの利点を考えてみましょう。
もともとインストールされていたOSには富士通謹製のソフトウェアやドライバーも当然インストールされています。
代表的なところはワンタッチボタンのソフトウェアや指紋認証のドライバー&ソフトウェアですね。
それ以外にも当時の富士通製パソコンには「マイリカバリ」という非常に便利なバックアップソフトも入ってます。
こういうソフトウェアを使うためにはアップグレードは必須です。
ヤフオクを見ているとアップグレードするスキルがない人がWindowsを新規インストールして
「メーカー製の余計なソフトが入っていないので動作が快適です」みたいな売り文句で出品している人が多いですが
ワタシから言わせれば、自分のスキルがないのを誤魔化しているだけだと思います。
メーカー製のソフトが無いのであれば富士通のパソコンを選ぶ必要すらありません。
富士通が欲しい人はインストールされているソフトウェアも一緒に欲しいはずですよ。
新規インストールして動かないワンタッチボタンや動かない指紋認証がついてるパソコンが欲しいですかね?
ま、ヤフオクでそんな売り方をしている人についてはまた別の機会に記事にします。
今回は純粋にアップグレードについての解説ですね。
アップグレード途中で止まってしまう原因を突き止め排除しなければすすまない。
Core2Duo搭載機でも何故だかNEC製のパソコンはスムーズにアップグレードインストールができちゃいます。
富士通製は一捻りが必要ですが、機種によっては二捻り、三捻りとトラップがあるんです(笑)
例えばですがCore2Duo搭載機でNF/E50という機種があります。
この機種の場合Windows7からWindows10へのアップグレードインストールをする際に、途中まではごく普通に進みます。
でも、画面中央に進行状況がパーセント表示されるところに差し掛かると一向に進みません。
何時間経とうが何日経とうが止まったままなのでアップグレードは終わりません。
ほとんどの人がこれで諦めちゃいます。
Yahoo!知恵袋などを読んでもあまり解決策らしい回答を見かけたこともないですし、困ってる人も多そうですね。
これの解決にはBIOS設定を変える必要があるんです。
Windows10のアップグレードインストールが進行中に途中で何度か再起動がかかりますが、それまでパソコンの前につきっきりでいて下さい。
そしてインストール途中に再起動がかかったらFUJITSUのロゴのところでF2ボタンを連打!!!
BIOS画面を出して
詳細→その他の内蔵デバイス設定→SATAコントローラーモード設定→使用しない
このように設定を変更し、保存して再起動をします。
そうすると何の問題もなくインストールが続行されます。
これは必ず再起動直後に設定を変えなければなりません。
予め設定を変えておけばWindows7が起動しませんからアップグレードインストールもできません。
再起動のタイミングを逃すとインストールが止まってしまいますから、この「再起動直後」が唯一無二のタイミングなんです。
指紋認証が搭載されている機種はさらにややこしい
NF/E50やその後継機種のNF/G50などはこれでインストールが可能になります。
今手元に該当機種があるけどアップグレードを諦めていた人はチャレンジしてみてはいかがでしょう?
逆にヤフオクで該当機種が新規インストールされて出品されているものに手を出すのは、言わずもがなですね。
Core2Duo搭載機と言いましたが、同じNF/EシリーズでもAMD搭載機のNF/E40などはこんな手順もなくアップグレード可能ですし後継機種でCore i3やCore i5搭載機も普通にアップグレード可能なのでやはりCore2Duo搭載機だけの問題だと思われます。
しかぁし!
上位機種のNF/E70やE75などになると、これに加えてまだすることがあります。
BIOS設定以外にブービートラップが2つほどあるんです。
たぶん、ワタシの知る限りでこれをブログなどに書いてる人は見たことないです。
一つ一つの事象についてはヒントになるものは多々ありましたが、アップグレード完了まで解説しているブログ、サイトは見たことがないです。
だから新規インストールしちゃう人が多いんでしょうけれど。
2つのブービートラップとは一つは指紋認証システムのソフトウェアであるOmnipassを予めアンインストールしておくということ(指紋認証関係のドライバーは削除しなくても良い)
これはコントロールパネルからできちゃいますから問題ないですね。
もう一つはSDカードスロットのドライバーである「O2Micro Integrated MMC/SD controller」が原因でインストール途中で止まってしまうので
これもアンインストールします。
しかし、普通にデバイスマネージャーから右クリックで削除しても、OSアップグレード中に勝手にドライバーがインストールされてしまいますので、それが出来ないようにしておきましょう。
スタート→コンピュータ(右クリック)→プロパティ→システムの詳細設定
でシステムのプロパティを開き、ハードウェアタブの「デバイスのインストール設定」をクリック
そこで表示された画面で「いいえ、実行方法を選択します」「Windows Updateからドライバーソフトウェアをインストールしない」にチェックを入れ、「変更の保存」をクリック
これを行った上で「O2Micro Integrated MMC/SD controller」のドライバーをアンインストールしてください。
ここまでやったらあとはNF/E50の時と同じ手順でインストール続行できます。
今からWindows8.1にアップグレードする人は居ないでしょうけど、Windows8.1にする場合も同様の設定変更が必要です。
これ、ほんとは誰にも言いたくなかったくらい、自分で見つけた時は鼻高々だったんですよ(笑)